渓流釣、山菜やキノコなどの楽しみ方
林道を泳ぐ岩魚
2006年05月20日 (土) | 編集 |

                遙かなる山釣り
この有名な随筆集の中に「イワナが移動する話」という作品があり、
素石が梅雨の終わりに近いある雨の日、
姉川沿いの林道のわだちを岩魚が泳いでいる場面に遭遇したエピソードが綴られています。

                 素石
絶対に魚が登るのは無理な高く垂直な魚止めの滝上にも岩魚が居る事があります。
・地殻の変動
・ジャンプするのではなく岩肌のわずかな斜面を少しずつ登る
・人間による放流
素石はこの作品の中で、岩魚はこうした林道を伝って移動したのではないかと推察しています。

実は私も去年の7月に群馬県のある川で素石と同じように林道を泳ぐ魚を見ました。
林道
前日からの激しい雨で翌朝の林道はご覧のように一見川のような状態です。
本物の川は林道の右側をゴウゴウと流れていました。
林道と川の高低差は2mもなく、ボサに覆われたなだらか斜面でした。
ポイントを探して歩いていると、少し先の水の中で動く物が!?一瞬のことでした。
15cmほどの魚は右の草むらに逃げ込み私は急いであとを追ったのですが、もう見つけることはできませんでした。
私に気づいて大慌てで斜面を降り川に戻ったのでしょう。
クネクネと体をS字に曲げて泳ぎ去った魚は間違いなく岩魚でした。

私はすぐにこの作品を思い出てました。
そして素石の説は間違っていないと確信しました。

滝を直登していて岩棚にいた岩魚と目が合った話。
目の前の斜面を40cmを越す大岩魚が這い登っていた話。
自殺する岩魚。
岩魚にまつわる逸話は山ほどありますが、私はこんな魚らしくないところにロマンを抱いています。あの金輪の目が見ているものに惹かれてしまう。

ただ数百年後、もし日本の岩魚がまだ生き残っていたとしたら、
彼らはきっと魚じゃなく両生類になっているでしょうね (^^)v
 

関連記事
スポンサーサイト

コメント
この記事へのコメント
No title
「金色り目の環と涙形の黒目」

その目に魅せられてしまった私です。

不味いとか、ドンくさいとか、釣り味が悪いとか言う方もいますが、私には特別な魚なんですね?。

他の魚は食材の一つだけど、何故だか岩魚だけはそう感じない。

自分でも分からない不思議です。
2006/05/23(火) 22:26:00 | URL | 鉄腕たろう #79D/WHSg[ 編集]
No title
本当に不思議ですね。

此方に棲むニッコウでありながら側線下に朱紅点を持ち、腹部や各鰭に橙朱を佩く在来種岩魚。

遠くの昔に“二千メートル級の山嶺を越えた信州のヤマトとの交雑種ではないか…”との説もあります。

きっと、山椒魚のようになりましょうか。それでも仰るように金色り目の環と涙形の黒目はかわらないのでしょうね。
2006/05/23(火) 08:07:00 | URL | 杣女爺 #79D/WHSg[ 編集]
No title
そんなたくましさがなかったら、岩魚はとっくに絶滅していたんじゃないかな。

岩魚は釣り上げてもかなり生きていますよね。

エラ呼吸以外の呼吸をしているのか?冬眠動物みたいに呼吸や心拍数を減らすことができるのか…?

ほんとうに不思議な魚だと思います。
2006/05/21(日) 14:16:00 | URL | 鉄腕たろう #79D/WHSg[ 編集]
No title
林道(川から10m以上高い)脇の50センチほどの幅しかない沢でイワナの稚魚が泳いでいるのを見ましたよ。

私だけじゃなく一緒に歩いていた後輩も目撃。

水深なんて30センチもない。用水路より狭い空間。

その沢の上流のどこかで産卵してるから稚魚が居るとしか考えられない。

その水路は本流に通じるのであるが、もし親魚が本流に元々居たのであったらものすごい勾配の斜面をよじ登ってきたことになる。

イワナの生命力って人間の想像を超えているのは間違いなし。
2006/05/21(日) 00:53:00 | URL | エゾモモ #79D/WHSg[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック